だんだん歳を取るにつれて「健康な歯」を意識することはありませんか?
自分の歯で美味しいものを食べ続けたい、という目標を持って暮らしている人もいると聞きます。
しかし現実では高齢になると、歯が抜けたり入れ歯になったりと悩みは尽きません。
虫歯や歯周病になり深刻化すると歯を失うことになり、さらには歯だけではなく体全体の健康にまで影響が及ぶことがあります。
そのため、健康な歯を保つことは、食べ物を食べるということだけではなく、それによって食べること自体を楽しんだり、会話ができるなど
その後の人生を豊かにするために必要なのです。
毎日美味しいものを食べて、仲のいい友だちとおしゃべり出来ることって、生き生きとした日々を送るためには必要ですよね。
出来れば生涯自分の歯で食べたり会話したりしたいですが、歯を失うとは、どういった原因で起こるのでしょうか。
若いころは想像できない歯が抜けてしまうことですが、中高年になると「歯周病」によって歯を失う可能性が高くなります。
歯周病とは、歯肉や歯を支える骨が溶けてしまうことで、そのために歯を抜くことになります。
歯周病とはよく聞く病気ですが、症状が進行するまで自覚症状があまりないので、定期的に歯医者へ通ったり自宅でも正しいケアが必要となってきます。
歯を失う原因は歯周病だけではなく、虫歯ということもあります。
中高年では歯周病によって歯を失う可能性が高いですが、若年層は虫歯についても注意が必要です。
歯周病や虫歯は早めに歯医者さんに診てもらうことで歯を抜かずに済むかもしれないので、やはり歯の定期検診へは行っておきたいです。
いつまでも健康な歯を目指すためには、歯の寿命も知っておきたいです。
歯は親知らずを数えずに、全部で28本あります。
40歳を過ぎると歯の本数は減る傾向にあり、なんと80歳を超えると10本以下ともいわれています。(諸説あります)
今健康な歯を持っている人については、想像ができないと思います。
しかし「悪くなったら治療してもらう」という考えから、「悪くならないために予防する」という考えにシフトしていくと、生涯健康な歯へ近づくことができるのではないでしょうか。
そして高齢になってくると、歯のトラブルが全身の健康に影響を及ぼすことも増えてくるといいます。
それが歯周病とメタボリックシンドロームや糖尿病・脳梗塞などの生活習慣病の関係です。
それらの生活習慣病は、歯周病の人であるリスクが高いことが分かっており、お口から細菌が入ることが様々なところに不調を生んでいるのです。
もちろん健康な歯でいるためには、定期的に歯医者さんへ行くことは大事ですが、自宅で出来るケアはどんなものがあるでしょうか。
これは基本中の基本です。しかしこれこそが一番大事なのです。
その理由が「唾液」です。噛むと唾液が分泌されるため、お口の中を綺麗にしてくれます。また噛むと脳に刺激が送られて老化予防にもなります。
よく小さいころには「一回で30回嚙みましょう」と言われましたが、これは大人になってからも同じですね。
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