虫歯というと、どんなイメージですか?
出来ればなりたくない、歯を削るから痛そう、甘いものを食べ過ぎると虫歯になる、などとマイナスなイメージですよね。
虫歯にならなければいい話ですが、毎日一生懸命歯磨きしていても、虫歯になる人はなるという話も聞きませんか?
虫歯になりたくないのは、子どものころにほとんどの人が虫歯を経験したことがあるからでしょうか。
虫歯とは、甘いお菓子などをよく食べたり、ジュースを飲んだりする習慣と関係があります。
お菓子に入っている砂糖は、虫歯の原因となる歯垢(プラーク)の栄養源ともいわれています。
子どものころに、お菓子を食べすぎると虫歯になるよ、と言われていたのは、砂糖が虫歯の原因になっているよと言いたかったのですね。
虫歯になると歯を削るというイメージがあります。
ただ虫歯の進行具合によって、必ず削るというわけでもありません。
虫歯の進行は5段階に分けられていて、歯医者さんはC0~C4という数字で表しています。
まだ虫歯になったばかりの2段階目(C0~C1)までは削らなくても済むことが多いようです。
これを知っていると、必ず削るというわけではないので、少しほっとしますが、初期段階のC0とC1は、虫歯の自覚症状がないため、歯の定期検診などで歯医者さんへ行っていない限り見つけることは難しいのです。
甘いものというのは、砂糖がたくさん含まれているお菓子です。やはり砂糖をたくさん摂取していると、それだけ虫歯になる確率もあがりますよね。
虫歯になると治療のために歯医者さんへ通ったり、削ることになったら痛い思いもするいかもしれないので、できるだけお菓子を食べる習慣は改めたいです。
食べたら磨く習慣や、ダラダラとお菓子を食べない、など基本的なことを守りましょう。
虫歯になっても初期段階の症状では、歯を削らなくてもいいのであれば、歯の定期検診を受けることで早期発見できたら嬉しいですよね。
歯の定期検診では、定期的にお口の中を歯医者さんに診てもらったり、家でも正しい歯磨きが出来るように指導してもらうことを言います。
具体的には、過去に治療していた歯をチェックしたり、虫歯のチェック、歯茎の様子や歯のかみ合わせなどをチェックしてもらったあと、
家での歯磨きの仕方について、その人に合った方法をアドバイスしてくれます。
歯科検診で虫歯のチェックをしてくれるので、定期的に歯医者さんへ行っている人は、早期発見が可能になるわけです。
日々の行動で虫歯を予防できる方法もあります。
まず大人の虫歯予防としては、夜の歯磨きをしっかりすることです。寝ている間に菌は繁殖しやすいため、歯ブラシだけではなく歯間ブラシなどを使って時間をかけてください。
そして子どもの虫歯予防も大人と同じく、寝る前の歯磨きをしっかりと行うことです。
そして子どものお菓子を食べる習慣も予防と関係します。
おやつは子どもが欲しがるだけ与えていたり、時間関係なく食べていませんか。口に食べ物が入っている時間が長いのは、菌が繫殖しやすいため虫歯になりやすいです。
時間を区切って、飲み物と一緒におやつを食べるなど、工夫しましょう。
虫歯には良いイメージはありませんが、日々の予防によって虫歯にならないという選択肢があります。
まずは歯医者さんで定期的に虫歯になっていないかチェックしてもらうことからスタートです。
その際、歯医者さんで自分の歯磨きのクセなどもみてもらって、日々の予防で出来るだけ虫歯にならない歯にしましょう。
© 2021そっと教える歯医者の話.